国立研究開発法人産業技術総合研究所(以下、「産総研」)のグループ会社である株式会社AIST Solutions(本社:茨城県つくば市、代表取締役社長:逢󠄀坂清治)(以下、「AIST Solutions」)と株式会社シンク・アイ ホールディングス(本社:福岡県福岡市、代表取締役:京谷忠幸)(以下、「シンク・アイ」)は、2024年12月17日に「AIST-ThinQI Solution Partners Program」(以下、「本プログラム」)に係る基本合意を締結しました。
本プログラムでは、産総研などの技術アセットの社会実装を通じて新たな事業価値を創出することを目的とし、シンク・アイの新規事業創出の知見とAIST Solutionsが持つマーケティングの知見を組み合わせ、クライアント企業に対して事業構想からPoCまでのマーケティング活動を提供します。
背景と狙い
AIST Solutionsは産総研とそのパートナーが持つ技術アセットと研究資源を活用した成果の創出と社会実装を通じ、社会課題解決と産業競争力の強化に取り組んでいます。一方、シンク・アイは新企業創出や企業経営の知見を活かし、オープンイノベーションを通じた産業共創の実現を目指しています。
近年、国の研究機関や大学の技術アセットを活用するオープンイノベーションは、新たな価値創出や競争力強化に不可欠ですが、「事業課題と研究テーマの適切なマッチングができない」という課題が依然として存在しています。その結果、多くの企業が求める課題解決や事業創出に至らないケースが見られます。
本プログラムでは、シンク・アイとAIST Solutionsが持つ事業開発・技術マーケティングの強みを組み合わせ、クライアント企業の事業計画や研究成果の出口を明確化し、『テクノロジー×マーケティング』のアプローチで最適なソリューション提案と初期マーケティング活動を提供します。
本プログラムの特徴
本プログラムでは、プロジェクトごとに適切な専門家を選定し、以下のアプローチで新規事業の創出を支援します。
(1) バックキャスティング手法による事業構想の策定
社会課題の抽出と未来シナリオの設計、事業創出の仮説検証、科学技術的知見の提供
(2) 事業開発・マーケティング戦略の策定
事業運営案(事業戦略・資金調達計画)の策定、PoCの設計と実施支援、技術の社会実装に向けたパートナー企業の選定
また、本プログラムのリリースに先立ち、日本を代表する事業会社との実証プロジェクトを遂行しており、新規事業創出に向けた取組を推進しています。
(上図)本プログラムのスキーム図
■シンク・アイの役割
- クライアント企業との密なメンタリングを通じて事業計画をリード
- 社会課題の抽出と事業仮説の検証(バックキャスティング手法の活用)
- 事業戦略・資金調達計画の策定支援
- PoV/PoB(実証)フェーズの設計・実施
- シンク・アイの関連研究者や実証施設の活用
■AIST Solutionsの役割
- クライアント企業の技術の戦略的活用をサポート
- 科学技術的知見の提供による事業仮説の検証
- 産総研グループのネットワークを活かしたパートナーの紹介
- 産総研の研究施設や装置の活用を支援
まとめ
本プログラムを通じて、オープンイノベーションを加速し、技術アセットの社会実装を推進することで、持続可能な産業発展に貢献します。今後、クライアント企業とともに新規事業創出のエコシステムを形成し、より多くの社会課題解決に寄与していきます。
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