■イベント概要
接着レスの未来
~冬を制すコーティング技術:雪を寄せ付けない表面設計~
日本の国土の半分は豪雪地帯であり、冬季になると雪国では、標識や信号機、橋梁などの交通インフラが雪に覆われ、これにより安全性が低下し、それに伴う除雪コストや経済的損失が増加します。これは地方自治体の社会活動を大きく阻害しています。
本ウェビナーでは、生物の表面機能に注目した撥水材料や、環境負荷低減を目指した有機フッ素化合物に依存しない表面処理技術を開発した極限機能材料研究部門の光熱制御材料グループの研究グループ長である浦田千尋さんをお迎えし、開発技術の紹介と具体的なユースケースを交えながら、雪が付着しない接着レスの未来実現に向けた可能性を探っていきます。
キーワード:難着雪氷コーティング、シリコーン材料、離漿(りしょう)、オルガノゲル
■プログラム
- TOPICS1:豪雪地域の積雪による課題と接着レスの未来に向けた研究の紹介
- TOPICS2:コーティング技術による被害軽減の具体事例について
- TOPICS3:技術の今後の広がりについて
■こんな方におすすめ
- 新技術を活用した事業開発責任者・担当者の方
- コーティングフィルム・塗膜などを扱うユーザーメーカーの調達・技術部門の方
- 雪害対策を行っている自治体職員の方
- 産総研との連携に興味をお持ちの方 など
■開催概要
日 時:2024年4月10日 水曜日 11時00分〜11時45分 ※終了時刻は多少前後する可能性があります。
参加費:無料
視聴方法:本セミナーはオンラインでのライブ配信となります。視聴はブラウザから可能です。
※申し込み後、当日の案内メールが届かない方は、お手数ですが(MDX-eve-ml@aist-solutions.co.jp)までご連絡ください。
■登壇者
メインスピーカー
国立研究開発法人 産業技術総合研究所 材料・化学領域 極限機能材料研究部門 光熱制御材料グループ
浦田 千尋
早稲田大学で博士号(工学)を取得後、産業技術総合研究所(産総研)に入所。産総研中部センター(愛知県)にて一貫して付着抑制効果に優れた表面処理材(剤)の研究開発に従事。有機フッ素化合物の環境への影響を懸念し10年以上前から有機フッ素化合物に依存しない撥油コーティングを開発。また、ナメクジからヒントを得た自己潤滑性ゲル(Self-lubricating gel, SLUG)を開発。この間、カナダ(トロント大学)での在外研究や経済産業省への出向を経験。2023年4月から現職。雪害防止に資する表面処理材の開発を進めるなか、実験室から得られる情報のみでは課題解決が困難であると感じ、産総研デザインスクールにて現場関係者を巻き込んだ共創による社会課題解決法を学ぶ。趣味は大型家庭菜園とDIY。
ナビゲーター
国立研究開発法人 産業技術総合研究所 材料・化学領域 領域長補佐
尾崎 公洋
1994年通産省工業技術院・名古屋工業技術研究所入所後、2016年より産総研・磁性粉末冶金研究センター長を務め、その間、京都大学大学院の客員教授、経済産業省・NEDO次世代自動車向け高効率モーター用磁性材料技術開発プロジェクトリーダを兼務、2023年4月より現職。一般社団法人粉体粉末冶金協会理事を兼任。研究テーマは、粉末プロセスを中心とした材料開発、プロセス開発、ここ15年はバルク磁性材料の開発に従事。専門は粉末冶金、磁性材料、硬質材料。座右の銘は、臨機応変。
※申し込み後、当日の案内メールが届かない方は、お手数ですが(MDX-eve-ml@aist-solutions.co.jp)までご連絡ください。