資源循環利用技術シンポジウム~未来を創る資源循環:身近なものから素材産業まで~
■イベント概要
2024年11月26日に開催された「資源循環利用技術シンポジウム」での講演とパネルディスカッションを全4回のシリーズ に分けてお届けいたします。
第三弾はパネルディスカッション「身近なものから資源循環を考える:プラスチック、家電、衣類の循環は可能か?」 をお送りします。第一線で活躍する研究者による白熱した議論が行われました。お申し込みいただいた方はポスターセッション時のポスターも一部閲覧いただけます。
資源循環利用技術シンポジウム~未来を創る資源循環:身近なものから素材産業まで~【再掲】
20世紀の産業発展により、大量生産・大量消費が常態化する中、近年資源の枯渇や環境問題が深刻化しています。その解決を地球規模で実現するために、私達の身の回りにある汎用品についても、持続可能な消費と再生の循環を目指す必要があります。このような状況を受けて、産総研では資源循環利用技術研究ラボを2019年に設立し、これまでプラスチックやアルミニウムといった有機・無機材料のリサイクル技術の開発並びに、二酸化炭素、窒素化合物、およびリンといった環境負荷や供給リスクが懸念される物質の循環利用技術研究を進めてきました。本シンポジウムでは、資源循環利用技術への関心がますます高まりつつある状況を鑑み、上記研究ラボの5年間の主な成果を紹介するとともに、国内の著名な有識者に基調講演、および特別講演を賜りつつ、議論を深めるためのパネルディスカッションを実施します。この機会が、川上の素材メーカーだけでなく、より川下側のユーザー側企業、ひいては汎用品を使用する消費者の目線から、今後の資源循環のあり方を産業界の皆様とともに考える一助となれば幸いです。
※本ウェビナーは2024年11月26日に行われた資源循環利用技術シンポジウムでの講演を一部抜粋・再編集したものです。
※両日とも放送される内容は同じです。
<キーワード>
サーキュラーエコノミー、カーボンニュートラル、アルミニウム、PET、スーパーエンプラ、アップグレードリサイクル、ケミカルリサイクル、窒素循環
お申し込みはコチラから
※申し込み後、当日の案内メールが届かない方は、お手数ですがマテリアルDXイベント担当( MDX-eve-ml@aist-solutions.co.jp)までご連絡ください。
■テーマ
「身近なものから資源循環を考える:プラスチック、家電、衣類の循環は可能か?」
■パネリスト
※動画中の登壇者の所属は2024年11月26日時点のものです。
東北大学大学院 環境科学研究科 教授
松八重 一代 氏
2004年 早稲田大学経済学研究科 博士課程修了後、東北大学大学院 環境科学研究科 助手・助教・准教授を歴任、2011年 東北大学大学院 工学研究科金属フロンティア工学専攻 准教授を経て、2016年より現職。国際色溢れるメンバーで構成される研究室を主宰し、 現在は、農業用栄養塩類と金属資源のマテリアルフロー分析、マテリアルフロー統合産業連関モデルの開発と応用、ライフサイクルアセスメント、環境影響評価、サプライ・チェーン分析、リン/窒素フットプリントの推定を中心に研究を展開しているほか、鉱物資源の採掘に伴う土地改変の研究や、 温暖化リスク緩和技術が必要とする追加的鉱物資源利用に伴う環境撹乱にも関心を持って研究を進めている。
産業技術総合研究所 日立-産総研サーキュラーエコノミー連携研究ラボ ラボ長 兼
株式会社日立製作所 研究開発グループ 生産・モノづくりイノベーションセンタ 主管研究長
宮崎 克雅 氏
1993年、日立製作所 入社。主に発電プラントにおける供用期間中の構造健全性評価に関する研究開発に従事。2001年から1年間、米国コーネル大学客員研究員として、原子炉内構造物の余寿命評価技術の開発を担当。また、研究成果の社会実装の観点で、米国機械学会等で発電プラントの維持に関する規格・基準の活動を推進。2021年からは生産・モノづくりイノベーションセンタ 主管研究長として、モノづくり全般に関わる研究開発の取りまとめに従事。2022年10月、産総研内に日立-産総研サーキュラーエコノミー連携研究ラボを立ち上げて、ラボ長に就任、現在に至る。博士(工学)。座右の銘は、和而不流。
産業技術総合研究所 材料・化学領域
極限機能材料研究部門 研究部門長
資源循環利用技術研究ラボ 研究副ラボ長
藤代 芳伸
1994年 東北大学大学院 理学研究科 化学専攻 博士後期課程修了後、工業技術院 物質工学工業技術研究所入所 (現 産総研)。専門は触媒化学、バイオベース材料、機能性ソフトマテリアル(ゲル、液晶、高分子)、フォトクロミック材料で、つくばセンターを拠点にプラスチック類のケミカルリサイクル技術、CO2の資源化技術、機能性バイオベースプラスチックの開発に関するプロジェクトに従事。物質プロセス研究部門主任研究員、UC Berkeley 客員研究員、ナノテクノロジー・材料・製造分野研究企画室長、機能化学研究部門 副研究部門長、触媒化学融合研究センター 副研究センター長を歴任し、2023年1月より同研究センター長に就任。さらに、2024年4月より資源循環利用技術研究ラボ長を併任し現在に至る。
株式会社AIST Solutions プロデュース事業本部 事業構想部
サーキュラーエコノミーチーム事業プロデューサ 1987年 神戸大学大学院理学研究科修士課程修了後、総合化学メーカーにて35年間勤務。2005年東京工業大学総合理工学研究科博士(理学)取得。2022年産業技術総合研究所入所、2023年株式会社AISTSolutions出向・現在に至る。専門領域:スペシャリティケミカルズ、化学・プロセスーCO2化学、光触媒化学、資源循環関連。
■モデレーター
※動画中の登壇者の所属は2024年11月26日時点のものです。
産業技術総合研究所 材料・化学領域 触媒化学融合研究センター 研究センター長
資源循環利用技術研究ラボ 研究ラボ長
吉田 勝
1994年 東北大学大学院 理学研究科 化学専攻 博士後期課程修了後、工業技術院 物質工学工業技術研究所入所 (現 産総研)。専門は触媒化学、バイオベース材料、機能性ソフトマテリアル(ゲル、液晶、高分子)、フォトクロミック材料で、つくばセンターを拠点にプラスチック類のケミカルリサイクル技術、CO2の資源化技術、機能性バイオベースプラスチックの開発に関するプロジェクトに従事。物質プロセス研究部門主任研究員、UC Berkeley 客員研究員、ナノテクノロジー・材料・製造分野研究企画室長、機能化学研究部門 副研究部門長、触媒化学融合研究センター 副研究センター長を歴任し、2023年1月より同研究センター長に就任。さらに、2024年4月より資源循環利用技術研究ラボ長を併任し現在に至る。
■こんな方におすすめ
- 廃棄物のリサイクルを考慮した最終製品の開発を担う川下・川中産業の皆様 (経営者、技術者、研究者など)
- 我が国の資源調達の将来を憂慮する川上産業の皆様 (経営者、技術者、研究者など)
- 廃棄物の処理やリサイクルに関わるプロフェッショナル
- 環境や法規制に配慮したビジネス戦略を考える経営者・コンサルタント
- 循環型社会を実現するための政策や規制の策定を考える政策立案者
- サーキュラーエコノミーに関連する企業の評価方法に興味がある専門家・投資家・金融アナリスト
- 廃棄物 (金属材料・プラスチック)の処理やリサイクルに関わる技術者・研究者
- 窒素や炭素の排出量削減と循環利用をご専門とする技術者・研究者
- サーキュラーエコノミー分野の技術者・研究者・教育者
- 海洋汚染や海洋生態系の保護に興味がある方
■開催概要
日 時:
2025年4月23日(水曜日)11時00分~12時00分
2025年4月25日(金曜日)16時00分~17時00分
※両日とも放送される内容は同じです。
※終了時刻は多少前後する可能性があります。
参加費:無料
視聴方法:オンライン配信です。視聴はブラウザから可能です。
お申し込みはコチラから
※申し込み後、当日の案内メールが届かない方は、お手数ですがマテリアルDXイベント担当( MDX-eve-ml@aist-solutions.co.jp)までご連絡ください。
■ポスターセッションの閲覧方法
お申し込み後に届きましたメールにてログイン後、画面左上の“ブース”タブを押し、ポスターセッションブースへ入室してください。