左から順に、【産業技術総合研究所】遠藤 明 材料・化学領域 領域長/牧野 貴至 材料・化学領域 化学プロセス研究部門 総括研究主幹/河野 雄樹 材料・化学領域 化学プロセス研究部門 分離材料研究グループ 研究グループ長/池田 歩 材料・化学領域 化学プロセス研究部門 分離材料研究グループ 主任研究員【AIST Solutions】白川桃子 コーディネート事業本部 連携運営部 プランナ/大石佑子 コーディネート事業本部 連携推進部 プランナ/清水卓也 コーディネート事業本部 副本部長
世界で拡大するCO₂分離回収市場において産業競争力を強化してシェアを拡大するには、 CO₂分離素材の開発から実用化・商用化の流れをさらに加速する必要があります。しかし、我が国には、CO₂分離素材評価を実施できる拠点がなく、様々な企業が開発した素材を同一の基準で客観的に評価できないことがCO₂分離回収技術を実用化する際の課題となっていました。
産総研グループは、CO₂分離素材(吸収液・吸着剤・分離膜)の素材特性・分離性能・耐久性に関する標準評価法および加速劣化試験法を開発するとともに、CO₂分離素材評価センター(JEC³M)を設立し、幅広い開発段階にある素材について客観的で信頼性の高い評価を行うサービスを提供しています。

NEWS&TOPICS
- 2025年9月5日_「第1回CCUS EXPO」(9月17日~19日開催)ブース出展のご案内
- 2025年8月21日_プレスリリース「CO₂分離素材の評価サービスを提供開始 ~ CO₂分離回収技術の実用化を加速し、カーボンニュートラル実現へ貢献 ~」
サービスのポイント
- 国研による客観的で信頼性の高い評価を得られる
産総研が設立した CO₂分離素材評価センター(JEC³M)の評価装置群を用いて信頼性の高い評価を提供 - 事業化を検討するための基礎データが揃う
吸収液・吸着剤・分離膜に対して、素材特性・分離性能・耐久性・エネルギー消費量・コストを評価 - 開発費用の低減・開発期間の短縮により実用化を加速
海外の評価センターでは実施困難な、開発初期段階にある素材にも対応
こんな方におすすめ
- 素材メーカーなどでCO₂分離素材の開発に取り組んでいる方
- エンジニアリング会社などでCO₂分離回収プロセスの設計・開発に取り組んでいる方
- CO₂分離回収、資源化技術の実用化に向けて研究開発に取り組んでいる方
CO₂分離素材の例
加速劣化試験(吸着法)の様子
分離性能測定(膜分離法)の様子
サービスの流れ

- 本サービスは国立研究開発法人産業技術総合研究所(産総研)と株式会社AIST Solutionsが共同で実施しています。
- 当センターは公益財団法人地球環境産業技術研究機構(RITE)の「炭素回収技術評価センター(RCCC)」と連携しており、実ガスを用いた評価をご希望の場合にはRCCCをご紹介することがあります
- 本サービスは、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の委託業務(JPNP21024「CO₂分離素材の標準評価共通基盤の確立」)において得られた成果を活用しています。
【CO₂分離素材評価センター(JEC³M)に関するお問合せ】 M-JEC3M-office-ml@aist.go.jp