セルロースナノファイバー分析のすべてはここからはじまる
イベント概要
セルロースナノファイバー(CNF)は、軽量・高強度・低熱膨張性など様々な優れた特性を有するため、自動車や建材等の樹脂・ゴム製品、ディスプレイ等の電子デバイス、ボールペンなどの日用品など、幅広い産業への利用が期待されています。また植物由来であるため、食品・化粧品等への用途展開も広がっています。
この度、産総研グループでは、この新素材に取り組む企業の皆様への支援として、「CNFの分析評価」に関する入門講座を開設することとなりました。
この講座は、CNFの構造・物性・機能に関する評価手法について、基礎から実務に即した応用まで、短期間で幅広く体系的に学べる内容になっています。
・「自社に分析技術や装置がほとんどない」
・「条件設定が難しく、上手く分析できない」
・「取得したデータの解析ができてない」
・「分析装置を導入したいが、どれが最適なのか分からない」
などの解決に向け、試料の前処理から装置の操作やデータ解析法まで、実務に役立つコツを含めて産総研の研究者が丁寧に解説します。また、参加者が抱える技術課題に対応する意見交換の場もご用意しております。
「これからCNFを利用した新たな事業をお考えの方」、「自社のCNF製品の用途展開や事業拡充を構想されている方」など、CNFに関わる多様な企業の皆様からのご参加を心よりお待ちしております。
※ 本講座の企画に際しては、「ナノセルロースジャパン(NCJ)」様よりご協力いただいております。
<キーワード>
最先端分析技術、セルロースナノファイバー、乾燥(t-BuOH置換-凍結乾燥)、顕微鏡観察(FE-SEM/AFM)、核磁気共鳴(固体NMR測定、溶液NMR紹介)、XRD
仮申請→履歴書確認→本申請&支払い→講座受講 の流れです
仮申込みはコチラから
※申し込み後、自動受付メールが届かない方は、お手数ですがマテリアルDXイベント担当(MDX-eve-ml@aist-solutions.co.jp)までご連絡ください。
※こちらの講座は法人向けの内容となっております。
2025年1月20日までアーカイブ配信中!
入門講座開設を記念して、2024年3月14日に開催された「マテリアルDXシンポジウム」から、セルロースに関する講演を2025年1月20日までアーカイブ配信いたします!
アーカイブ動画の詳細はコチラ
入門講座にご関心のある方はぜひともご覧ください。
開催日時
1日目 :2025年2月13日(木曜日)10時~17時
2日目 :2025年2月14日(金曜日)10時~17時15分
参加費:55,000円/人(税込):クレジットカード決済のみ対応
※受講に伴う旅費・宿泊費等は受講者負担となります。
※保険等は、参加者様ご自身でご負担・ご加入をお願いします。
定員:15名
※講座開催の最少催行人数に達しなかった場合には中止となる可能性がございます。
(万が一、中止となる場合の連絡は、開講日の約1週間前に行います。)
参加方法:現地開催(産総研 中国センター/広島県東広島市)
※産総研:中国センター アクセス方法 (外部 産総研サイト)
※オンライン配信やアーカイブ配信はございません。
こんな方におすすめ
- これからCNFを利用した新たな事業をお考えの企業の方
- 過去にCNF事業を試みたが中断した企業の方
- CNFの分析評価技術でお悩みの方
- 農業副産物の利活用や樹脂・ゴムへの複合化、ナノセルロースの分析をこれから始めたい方 など
講座受講までの流れ
本講座は、産総研グループの「技術コンサルティング」の枠組みにより実施いたします。全体の流れは以下のとおりです。
STEP1 仮申し込み
・受講を希望する場合、「仮申込みはコチラから」ボタンより必要事項をご記入の上、2025年1月20日(月曜日)までにお申し込みください。
・所属会社・機関をご記入された場合、その会社・機関より弊社に対し、下記約款の様式1により、技術コンサルティングの申請をいただいたものとして取り扱います。
(技術コンサルティング約款リンク)
申込内容確認結果のご連絡
・申し込み時に居住性の確認で「居住者」なおかつ特定類型「該当なし」を選択された方には、STEP2に進みます。
・申し込み時に「非居住者」又は「特定類型該当者」を選択された方には、居住性等の確認手続きのため、別途ご連絡を差し上げます。恐縮ながら、手続きには時間を要し、受講が叶わない場合がありうることをご了承ください。手続きの完了後、STEP2に進みます。
STEP2 履歴書確認
本講座は、国立研究開発法人産業技術総合研究所(以下「研究所」)に来所いただいて実施します。研究所の規則により、研究施設への入構に際しましては、事前に受講希望者の「履歴書」を提出いただき、研究所にて確認いたします。この手続きのため、本サイトにて申請いただいた内容は、研究所へ通知させていただきます。履歴書確認完了後、STEP3に進みます。
STEP3 本申込み及びお支払い
・弊社より送付します本申込み案内メールに記載された指定日までに案内に沿ってクレジットカードにより費用をお支払いください。
・期日までにお支払いが無い場合は、技術コンサルティングの申し込みを取り消したものとして取扱います。
受講のご案内
・本申込み及びお支払いの完了により、講座受講のご案内が自動で送られます。本申込み案内メールに記載の受諾書をもって、技術コンサルティング契約が成立いたします。
STEP4 受講
・講座初日はご受講のご案内メールを係りの者へご提示の上、ご受講ください。
・講座開催をもって、弊社は技術コンサルティングを実施したものといたします。
仮申請→履歴書確認→本申請&支払い→講座受講 の流れです
仮申込みはコチラから
※申し込み後、当日の案内メールが届かない方は、お手数ですがマテリアルDXイベント担当(MDX-eve-ml@aist-solutions.co.jp)までご連絡ください。
※こちらの講座は法人向けの内容となっております。
注意事項
- 「非居住者」「特定類型該当者」の詳しい説明は以下のリンクをご参照ください(非居住者・特定類型該当者とは)。
産総研グループでは、外国為替及び外国貿易法の関連通達、及び昨今の経済安全保障の状況などを踏まえ、居住性等に関する確認をしております。 - 履歴書確認の結果によっては講座をご受講できない可能性がございます。
- 履歴書を紙でご提出いただいた場合は、原本の返却は行いません。弊社にて責任を持って破棄いたします。
- お支払いはクレジットカードのみ対応しております。領収書はログイン後にシステムから発行可能です。
技術コンサルティング約款に定める場合を除いて、お支払いいただいた費用の返金は受けられませんのでご了承ください
📅タイムスケジュール
🕒 時間 | 🎯内容 |
---|---|
<1日目> | 📅 2月13日(木曜日) |
10時00分 ~ 12時00分 | 📚 座学(CNFのための分析方法の基礎知識) |
12時00分 ~ 13時00分 | 🍙 昼休憩 |
13時00分 ~ 14時00分 | 🌈 CNFの乾燥 (tert-ブタノール置換-凍結乾燥) |
14時10分 ~ 16時00分 |
🧪 比表面積および水分散体の評価 |
16時10分 ~ 17時00分 | 🔍 顕微鏡観(FE-SEM/AFM)、前準備 |
<2日目> | 📅 2月14日(金曜日) |
10時00分 ~ 12時00分 |
🔬 顕微鏡観察(FE-SEM/AFM) |
12時00分 ~ 13時00分 | 🥪 昼休憩 |
13時00分 ~ 15時00分 |
🧲 核磁気共鳴 |
15時15分 ~ 16時15分 | 📐 XRD |
16時15分 ~ 17時15分 | 🙋♂️ 意見交換会 |
※ 各トピックスの合間にも質疑応答時間を設けています。
※ 講義は効率的な学習とディスカッションを促進するために、受講生をいくつかの班に分けて受講いただきます。
上記プログラムは一例であり、実際のプログラムは班ごとに異なります。
過去の受講風景・受講者からの声
- CNFに関する知識の習得はもちろんのこと, 他の業界の⽅と交流を持てたことが⾮常に貴重な経験となりました。
- CNFについて体系的に学ぶことができました。自社での製品開発においては、CNFの特性を活かし製品価値向上やサスティナビリティにつながる課題に対しては積極的に取り入れていきます。実習もある講座は大変貴重であり有意義な時間となりました。
- CNFを⼀からご指導いただけて⾮常に有意義な機会となりました。対⾯授業や実習が多く質問しやすい環境でしたので、より理解を深めることができました。
- 専門用語に最初は苦労しましたが、特性評価における分析機器使用時のポイント、注意点が参考になりました。機器販売会社では、教えてくれない内容だと感じました。
- 全体を通して講義と実習(実演)がセットなので、化学が不得手でも視覚的に理解し易かったと感じます。化学的知識を基礎から勉強し直す良い機会でした。
- 社内でCNFに関する検証を行ったことがあるのですが、理解できていなかったことが多々あり挫折しておりました。しかし、こちらの講義を受講したことで、過去の結果に対して納得することができ、改善策を立てられるようになりました。大変有意義な講座を開催して頂きましてありがとうございました。
講習会風景(1) 座学
講習会風景(2) 実習
講習会風景(3) 実習
講師紹介
国立研究開発法人 産業技術総合研究所
材料・化学領域 機能化学研究部門 セルロース材料グループ グループ長
榊原 圭太
2003年京都大学農学部卒、2008年同大学院農学研究科博士後期課程修了 博士(農学)。オーストリアBOKU、物材機構での博士研究員、京都大学化学研究所助教を経て、2020年4月に産総研に入所。2022年より現職。専門分野はセルロース化学、木材化学、高分子材料設計化学。CNFの社会実装に貢献する基盤技術開発に従事。材料開発とメカニズム解明で産業の課題解決につなげていきたい。本入門講座では、原子間力顕微鏡によるCNFの幅や長さなどの形態観察を担当。これまでセルロースや高分子に関する原著論文を70報以上発表。主な受賞歴に、2016年繊維学会奨励賞、2019年セルロース学会奨励賞、2021年に粉体粉末冶金協会の技術進歩賞。
国立研究開発法人 産業技術総合研究所
材料・化学領域 機能化学研究部門 セルロース材料グループ 主任研究員
井上 誠一
1992年立教大学大学院理学研究科科学専攻前期課程修了、2001年理学博士。1992年工業技術院資源環境技術総合研究所入所、1999年より主任研究員、2001年に組織改編に伴い現職。入所以来、各種バイオマスおよびその構成成分を各種熱処理(水熱処理・熱分解など)によりマテリアル・ケミカル・エネルギーに変換する研究に従事している。専門分野は水熱処理、熱処理、炭化、木材化学など。2003年に日本エネルギー学会奨励賞、2022年に日本炭化学会賞を受賞
国立研究開発法人 産業技術総合研究所
材料・化学領域 機能化学研究部門 セルロース材料グループ 主任研究員
神内 直人
2005年京都大学工学部工業化学科卒業。2007年京都大学大学院工学研究科物質エネルギー化学専攻修士課程修了。2010年京都大学大学院工学研究科物質エネルギー化学専攻博士課程修了。博士(工学)。京都大学 博士研究員、名古屋工業大学 博士研究員、名古屋大学 学術振興会 特別研究員 (PD) 、大阪大学産業科学研究所 助教を経て、2023年より現職。専門分野は、透過型電子顕微鏡による微細構造観察および分析。セルロースナノファイバー、複合樹脂材料だけでなく、グラフェンや固体触媒など様々な材料の観察技術を有する。
国立研究開発法人 産業技術総合研究所材料・化学領域 機能化学研究部門
セルロース材料グループ 主任研究員
熊谷 明夫
2006年信州大学工学部物質工学科卒業。2008年信州大学大学院工学系研究科修士課程物質工学専攻修了。2011年信州大学大学院総合工学系研究科博士課程生命機能・ファイバー工学専攻修了。博士(農学)。独立行政法人産業技術総合研究所 産総研特別研究員を経て、2015年より現職。専門分野は生物工学やセルロース科学などで、特にセルロースの生合成やセルロース系バイオマスの酵素分解、水晶振動子マイクロバランス(QCM)法や分散安定性装置を用いたセルロースの解析手法の開発などの研究を実施。これまでナノセルロースに関する論文を10報以上発表。2019年に発表した「沈降法によるセルロースナノファイバーの評価(和訳)」は2020年度に紙パルプ技術協会の『紙パルプ技術協会賞』を受賞。
国立研究開発法人 産業技術総合研究所
材料・化学領域 機能化学研究部門 セルロース材料グループ 主任研究員
齋藤 靖子
2009年京都大学農学部森林科学科卒業。2011年京都大学農学研究科森林科学専攻修了。2015年京都大学大学院農学研究科森林科学専攻修了。博士(農学)。国立研究開発法人産業技術総合研究所 テーマ型任期付職員、同 特別研究員を経て、2019年より現職。専門分野は、セルロース化学や核磁気共鳴分光法で、特にセルロースナノファイバーの表面化学修飾や、ゲルNMR法を用いたセルロース材料の化学修飾過程の追跡や分子間相互作用解析に関する研究を実施。「ゲルNMR法によるセルロース材料の分子間相互作用解析と表面反応性の検討」により2023年度にセルロース学会奨励賞を受賞。
国立研究開発法人 産業技術総合研究所
材料・化学領域 機能化学研究部門 セルロース材料グループ 主任研究員
引間 悠太
2008年東京工業大学工学部有機材料工学科卒業。2010年東京工業大学大学院理工学研究科有機・高分子物質専攻修士課程修了。2013年東京工業大学大学院理工学研究科有機・高分子物質専攻博士課程修了。博士(工学)。東京工業大学大学院理工学研究科日本学術振興会特別研究員PD、京都大学大学院工学研究科化学工学専攻助教を経て、2023年より現職。専門分野は高分子成形加工、近赤外分光分析、熱分析など。高分子成形加工中のインライン材料分析の開発、分光イメージングによる材料分析、高分子/セルロースナノファイバー複合材料の結晶化解析などを研究を行っている。2020年に一般社団法人プラスチック成形加工学会第3回若手奨励賞、近赤外研究会NIR Advance Awardを受賞。
国立研究開発法人 産業技術総合研究所
材料・化学領域 機能化学研究部門 セルロース材料グループ 研究員
池上 和岐
2024年3月京都大学大学院農学研究科博士後期課程修了。博士(農学)。2024年4月より現職。専門はセルロース化学、有機合成化学。これまで、L-グルコースを用いた天然セルロースの光学異性体の人工化学合成や、セロビオースの光学異性体の化学合成、構造物性解析を実施してきており、現在は、ナノセルロースファイバーの表面化学処理、構造解析、形態観察などを実施している。2021年にセルロース学会発表賞、2023年に木材学会発表賞受賞。
国立研究開発法人 産業技術総合研究所
材料・化学領域 機能化学研究部門 セルロース材料グループ 研究員
中山 超
2020年3月北陸先端科学技術大学院大学マテリアルサイエンス研究科博士後期課程修了。博士(マテリアルサイエンス)。スウェーデン・チャルマース工科大学およびヴァレンベリ木材科学センター(兼務)博士研究員を経て、2022年より現職。専門は高分子劣化、複合材料、分光分析、データサイエンス。これまで、機能性シルク素材の劣化機構解明やセルロース、ヘミセルロースの構造解析、データ駆動型アプローチによるバイオベース材料設計の開発に従事し現在に至る。2019年にマテリアルライフ学会総説賞受賞。
■SEM(走査型電子顕微鏡)観察:乾燥方法によって異なる市販CNFの形状観察
■AFM(原子間力顕微鏡)観察:ナノスケール繊維幅の計測
■比表面積測定によるCNFの評価
■沈降評価のイメージ
■固体核磁気共鳴(NMR)法によるセルロース結晶化度の算出
■XRD(X線回折)によるセルロース結晶化度の算出
仮申請→履歴書確認→本申請&支払い→講座受講 の流れです
仮申込みはコチラから
※申し込み後、当日の案内メールが届かない方は、お手数ですがマテリアルDXイベント担当(MDX-eve-ml@aist-solutions.co.jp)までご連絡ください。
※こちらの講座は法人向けの内容となっております。
特定商取引法に基づく表記